DECO*27(でこにーな)さんによる「アンチビート」です。聴き飽きないハイスピードな曲ですが、今日はこの歌詞に注目してみようと思います。
注意:以下には、ワイセツな、しかも極端な表現が含まれる可能性があります。苦手な人は読むのを控えて下さい。
この「アンチビート」、DECO*27さんによる人の内面を赤裸々に描く歌詞がやはり特徴的で、虜になった方も多いんじゃないかと思います。
”背中が痒いんだ 君がギュッとするから
好意を寄せるその目 抉り出していいかな”
に始まり、ひたすらに”彼女”が自分に向けてくれる好意や仕草に「吐き気を覚える」というような嫌悪感を並べます。しかしそれが実は、”彼女”の目を通して見える自分自身への嫌悪感である、ということを正直に明かし、”彼女”への抑えきれない愛への苦しみを叫んでいます。
これでひとまずの解釈は済みます。しかし、
こちらで歌詞を読んでみると、最後の
”ねえねえ 僕が探していた 君の穴は一体どこにあるんだ”
という部分で少し違和感を覚えます。果たして、「君の穴」とは一体何のことなのでしょう?
「アンチビート 解釈」などで検索すると、どうやらこの部分を「”彼女”が持っているはずの欠点」のようなものだと捉える人が多いようです。これは、自分自身が嫌悪感の塊であるのに対して、嫌いになるような部分がひとつも見当たらない”彼女”の完璧さを恐れているという考え方に繋がるのでしょうか。
ですがここで、私がふと思いついてしまった、品のない過激な解釈を明かしてみようと思います。
それは、「君の穴」というのは女性の身体にある、まさしくあの「穴」であり、そしてそれが無い、ということは”彼女”だと思っていたものは実は女性ではなく男性だった、という解釈です。
DECO*27さんは、例えば「ダミーダミー」(初音ミク Wiki)では
”いらなくなったら そっとティッシュにくるんで捨てて”
”いらなくなったら ゴムにくるんで捨てるよ”
というようなエロティックな歌詞を書いたり、「モザイクロール」では”交尾”というド直球な単語を使ったりと、性的な表現をすることがよくあります。そこで、「君の穴」もそういう意味で捉えると、この歌詞全体がガラリと違って見えてきます。
もう一度、歌詞を上から読んでみて下さい。例えば
”ご飯が不味いんだ 君とのキスの後は”
そりゃ男とキスしたら食べ物はマズくなるでしょう。
”「 “愛してる” に吐き気を覚えました。」”
男から愛の告白を受けたかと思うと・・・
そして
”君がくれたすべてが僕をグチャグチャに”
これはきっと、2人が付き合いだしたころは相手が男性だとは知らず、甘く幸せな日々を積み重ねてしまったのち、いよいよベッドインを迎えたその時、自分が愛していた相手が実は男だったと分かってしまった瞬間、走馬灯のように蘇る甘い思い出に葛藤と困惑を抑えきれなくなってしまったのでしょう。
しかしここで、こんな部分も
”もう早く脱いじゃいたい 借り物の表情も”
ここは2つの考え方ができます。
1つ目は、「男でも好きだよ」と嘘をつき、顔色を変えずに関係を続けつつも嫌悪感を内に秘めているという場合。
2つ目は、男だとわかった瞬間から相手に対して嫌悪感をむきだしにしつつも、それでも本音では好きになってしまったことに葛藤している状況です。
「借り物の表情」で隠している本当の自分の気持ちは果たしてどちらなのか・・・
以上、私の思いついてしまった解釈でした。上の文章には絶対に独断と偏見が含まれているはずなので、真に受けないで欲しいですね(笑
それでもこんな考え方をしてみたらちょっと面白いんじゃないかな、という提案として受け取っていただけたら、と思います。
最後に、私はそういう気の人じゃないという弁明だけはさせて下さいね(笑
e-onkyo music 「Conti New」(44.1kHz,24bit)